情報の整理と視線の誘導

レイアウトに取り掛かるときは、まず情報を整理するのが大切です。そして、整理された情報をどのような順で見てもらうか(視覚誘導)を考えます。

情報を整理する方法

前回、情報の整理の重要性は述べましたが、では実際にどのように情報を整理すればいいのでしょうか。目的に応じて情報の整理の仕方は異なるものの、必ず行うべきなのが分類という作業です。

もっともよく使われる分類法は、「カテゴリー」による分類です。例えば、レストランのメニューは「スープ」「サラダ」「肉料理」「魚料理」というように、料理のカテゴリー別に品目が分けられています。こうすることで客は迷うことなく食べたいものを探し出せます。

メニューには重要度や価格などで分類する「階層」もあり、「おすすめ」や「お手頃価格」といった形でまとめられます。さらにいくつかの料理から選ぶコースセットなど、時間が重要な場合もあります。前菜から始まり、メインディッシュ~デザートまで、提供される時間ごとに選んでもらうように配置されています。

コンサートのプログラムや新聞のテレビ欄などは時間を重要視した代表的な例です。ほかにも辞書や索引などでは五十音順や、アルファベット順の文字による分類がなされています。統計資料などでは国別、地域別などの場所による分類が行われることがよくあります。

これらの「カテゴリー」「階層」「時間」「文字」「場所」の5つの分類法は、建築家でグラフィックデザイナーでもあるリチャード・ソール・ワーマン氏が「LATCHの法則」としてまとめています。

この分類法ではメニューであればまず、前菜、魚料理といったカテゴリーで分類し、それぞれの中で階層順に表示するなど、組み合わせて使うことで情報をより細やかに整理できます。

LATCHの法則

「場所(location)」・・・国や地域などによる分類

「文字(alphabet)」・・・五十音順やアルファベット順など、辞書や索引で使われる分類

「時間(time)」・・・タイムテーブルや年表など時間を軸にした分類

「カテゴリー(category)」・・・もっとも多く使われるのが分野での分類だ

「階層(hierarchy)」・・・価格、重要性などの高低に基づく分類

視線誘導とは何か

レイアウトにおける「視線誘導」とは伝えたい内容を見てほしい順番や重要度で理解してもらうために受け手の視線を適切に誘導することです。視線誘導がうまくいっていないと、受け手は情報をどこから読めばよいか迷ってしまい、結果として伝えたい内容が伝わらなくなります。

人の視線は縦組みの紙面ならば右上から左下へ、横組みの紙面なら左上から右下へと自然に流れます。あらかじめ整理した情報を自然な流れに逆らわずに配置していけば無理なく伝わります。

視線誘導はいわば重力のようなもので、上から下への流れのほうが強く働きます。そのため、流れ図などは横方向に流れていく図よりも、上から下へ流れていく図のほうが一目で伝わりやすくなります。

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